新聞奨学生の広場

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経済的にも精神的にも親離れができる

イニシャル NK
性別 男性
生まれ年 1967年
新聞販売店名 井田専売所
販売店所在地 神奈川県川崎市
出身高校名 宇都宮北高校
出身地 栃木県
出身高校名 神奈川大学
新聞奨学生になってみて、パンフレットの内容や人に聞いたことと「違っていたこと」は?

実際の仕事は、肉体的にも精神的にも慣れていないこともあり、最初はきつく感じましたが、次第にそれも慣れ、就業前と違うことも特にありませんでした。
ただ、大学の授業との兼ね合いが大変で、夕刊配達の時間までに帰らなければならないため、大学生活をエンジョイするということとは無縁でした。
そのため、友人も少なく、またサークル活動や合コンなどへの参加など全くできません。
朝夕刊の配達の他に、集金業務、拡張業務(セールス)などがあり、場合によっては翌日のチラシ折り込みの作成準備もある(年末年始など)ため、かなりの時間がとられます。

新聞奨学生を経験して辛かったことは?

○集金業務
今でこそ銀行振り込みなどの対応ができますが、当時はほとんどが集金であったため、その人が在宅している時間に集金に行かなければならず、家族のいる家であれば問題ないものの、一人暮らしの人の家の場合には、夜や週末という時間帯を意識して集金に行かねば会うことすらできず、不在であれば何度も通う必要があります。
また会えなければ必然的に滞納扱いになるため、担当区域で完納させることができず、大変な思いをしました。

○急病などで配達員がかけた場合の代配
基本は自分の担当区域のみの配達ですが、他の区域でたまたま急病が出たりした場合、手分けして代配をすることになり、そんな時に限って雨や雪が降ったり、また大学の一限目から授業があったり、ということが重なり、頻繁にあることではないですが苦労した思い出があります。

新聞奨学生を経験して良かったことは?

○精神力が付いた
これは、同年代に比べてはるかに苦労しているという自負があることから精神力はかなり鍛えられそして身に着いたと断言できます。
セールスに至っては、必然的に様々な人と会うことになりそれぞれ特徴があるため、人によっては考え方が違うことも学びました。
また新規開拓では飛び込みで訪問し、新規契約を促すことになりますので、度胸をつけることができました。

○就職の時有利だった
就職の時、新聞社が推薦状を書いてくれましたのでその効力がかなりありました。
希望する会社の人事部長あてに、新聞奨学生として親に頼らず自立して自分自身の勉学と生活を修めてきた事実をしたためて書いてくれる推薦状は、かなりの効果があり、一発で合格となりました。

新聞奨学生を考えている人へメッセージ

○完全な親離れができる(経済的にも精神的にも)
親に頼らないということは、自分自身の精神面を高め、本当の自立を促すことができます。単に就職して普通一般的な流れよりもはるかに意識が高まり、自立心が芽生えます。

○社会に出る前の社会人としての意識が芽生える
学生でありながら給料をもらい、社会に貢献することで、少なからず社会人としての予行練習ができます。これによって実際に就職してからも、同期入社の他の同輩に対して、一歩も二歩も自分は進んでいるという自覚があり、心理的に有利に感じました。

○独立心が旺盛になり、将来のビジネス意欲がわいてくる
ある意味苦労したことで、社会に出てから何らかの壁にぶち当たっても、それほど怖気図くこともなく、どんと構えていることができます。これは度胸が付いたことの証左であり、自然と身に付いた自信と言えます。